ご無沙汰しております。
遂に、ワクチン接種が始まりましたね。どうなることやら。
Twitterの方ではお話していたのですが、遂にうちのデイサービスでも濃厚接触者にあたる方への対応を行う場面がありました。
どうも、コロです。
先に結果を言っておきますと、検査では陰性でした。
ので実際に利用者の方に陽性が出たわけではないんですけど、これから絶対濃厚接触者となる方って出てくるはずですから、今回は対応を記録として残しておきたいと思います。
「デイサービスでも遂に・・・」濃厚接触者発生時の対応
今回の経緯
利用中に一本の電話が…
Aさんとしましょうか。その方の家族の方からでした。
新型コロナウイルスの陽性になったとのこと😲
日ごろから準備をしているつもりではいましたが、やっぱり戸惑ってしまいました。
Aさんは濃厚接触者となるとのことでした。Aさんは体調には変わりはありませんでしたが、その時点で退所送迎を行いました。
さあ、ここから対応の始まりです・・・ひとつ間違うと大変なことも起こりうる。頭はフル回転でした😅
初期対応
あくまでAさんは濃厚接触者という段階で、陽性が出ているわけではありません。
ですが、当日も利用者さんは来られています。もしものことを考えて対応をしていく必要がありました。
可能な限りの消毒
可能なところは消毒を実施します。ウイルスはもしあればしばらく残るといいますから、その防御に。
職員は慌てないように
不思議なものでちょっとしたこちらの慌て具合は、利用者さんにも敏感に伝わります。
何かあったのかしらと不安に思わせることの無いように、改めて気をつけました。
関係機関・家族との連携
保健所や市役所などと連携を取り合い、今後の対応の相談や情報の伝達を行います。家族とも連絡を取り、情報をいただきます。
その後の経緯
利用時は発熱もなく体調にも変わりはなかったのですが、帰宅後には少し熱が上がってきたようです。37.4℃。当日中の検査は難しいと言われていたそうなのですが、高齢で熱も上がってきていることもあり何とかできるように調整してくださったようです。デイサービスでは検査結果が出ないことには次の対応ができなかったので、早めの対応をしていただけたことは助かりました。
関係機関との連携
連絡を取り合った主な機関は以下の3か所。
・保健所
・地域包括支援センター
・居宅介護支援事業所
保健所
まずは保健所とのやり取り。
検査のことについて、今の状態について。もちろんお互いAさんの家族とは了解をとった上ですが、細かな情報もやり取りさせてもらえました。やっぱり連携ってここまでできると助かります。
保健所で話をしたこととしては
・今後の対応や営業について
・濃厚接触というのはどういう状態かということについて
・Aさん家族の現状について
・今後の営業については、基本的に保健所には営業停止をするような権限はないのでそういうことは言えませんとのことでした。あくまでこちらの事業所や指定権者である市との判断になるとのこと。ただ、熱も上がっていることもあり検査結果が分かるまでは拡大防止のためにも営業を自粛してもらうほうが好ましいとのこと。
ただ、保健所の方も言っていましたが、濃厚接触の段階でそこまでしていると今後営業を頻繁に停止するようなことも考えられるから難しい判断であると。確かにこのペースで増えていると濃厚接触となる方は本当に多くなるでしょうからね。
・濃厚接触の現状での情報を教えていただきました。
発症から2日前からを考えていくとのこと。今回の場合だと、もしAさんが陽性となっていたら2日前から一緒に利用となった方や職員は濃厚接触にあたるようになるだろうとのこと。
また、保健所から依頼されたのが、陽性時に備えて同じ日に利用となった方のリストを作って当日の流れを洗い出しておいてほしいとのこと。氏名、年齢、連絡先など。なるほどなるほど。
・検査結果については保健所からの個別連絡はしていないとのこと。あくまで家族とのやり取りになりました。
・濃厚接触者にあたる方については保健所の判断になる。そのために、当日の利用者のリストや席順、レクの内容など伝えられるように準備をしておく必要がありました。
色々と言われているニュースもありましたけど、正直本当に丁寧に対応をしていただきました。
不安な中で、落ち着いた適切な対応をとっていただいてありがたかったです。
地域包括支援センター
市役所の窓口も兼ねてくれていました。市とのやり取りは地域包括支援センターに連絡という形でした。
こちらには指定権者として、現状の報告を都度行うようしていきました。
ちょうど発生したのが金曜日だったので、役所は休日となっていく日程だったのですが、休みの日でも連絡してほしいと連絡先を教えてくださいました。
居宅介護支援事業所
恐らく検査結果は少し時間を要するでしょうから、営業は数日休むことになるかと考えていました。
もちろん当日に利用されていた方もいますから、各事業所を通してケアマネージャーさんにも伝えていただきました。
他事業所を利用されている方、ヘルパーさんが来られる方、休みになるとみる人がいなくなる方等、色々と調整を担っていただきました。本当に感謝。
その後の対応
まず検査結果は日曜日まで出ませんでした。それまでただ待っているという訳にはいきませんので対応していく必要があります。
翌日土曜日、月曜日の利用は中止という判断をしました。
利用者・家族への対応
全利用者・家族の方へは連絡を入れました。
関わりのない方まで不安にさせる必要はあるのか、陽性と決まっていない段階で連絡をしていいのか等判断は迷いましたが、ちゃんと伝える必要があると判断。もちろんAさんの特定は絶対にされてはいけません。
Aさんの家族にもそこは安心してくださいと伝えました。
そこから月曜日までは、「経過報告」「体調確認」の連絡を毎日させていただきました。
もしかしたら大層な・・・とか嫌と思われる方もいたかもしれませんが💦
本音は分かりませんが・・・皆様が優しい言葉をかけてくださいました。
きっと話を聞いたら不安だったはずですし、心の中は分かりませんが、そのような対応をしていただいて本当に力強かったです。
検査結果
その後日曜日に検査結果の連絡がありました。「陰性」とのこと。
この数日間は本当に眠れぬほど心配しましたが、ホッとしました。
研修・予防対策
陰性ではありましたが、月曜日は対策の為に休止のままで準備をしていきました。
今回の対応の反省点、予防策の再考。よくよく考えるとやることはたくさんありました。
まとめ
反省点
・家族の体調までは徹底して確認していなかった。
家族の方の体調については、一言確認くらいはしていましたが、徹底はできていませんでした。今回も外に1人で出て待ってくれている利用者さんでしたので、そのまま何も思わず利用に至っていました。
・職員の体調管理や予防についても甘かったのではないか。
こんな時ですから、予防や対策はやっていましたが、やっぱり実際起こると甘かったのではないかと思ってしまいます。もっと消毒をする場面があった、手洗いをしないと等々会議でもキリがありませんでした。
・対応の遅れ
こうやって書くとちゃんと対応できているようですが、やっぱり対応の遅れは出てしまったように思います。どうしても待ちの姿勢が出てしまって行動が遅くなってしまいました。今回の対応をちゃんと把握して次に生かしていかないといけないな。
気を付けたこと
・特定をされないように
これは本当に気をつけました。というか今でも気を付けています。
利用者や家族の方には経緯の説明をしましたが、絶対にAさんを特定されることはないように。
・風評被害は何とかなるが、信頼は戻らない。
風評被害は時間が経てば何とかなると思って対応しました。ただ対応を間違えて信頼を失ってしまうとそれは中々取り戻せない。今回後々ですが、ちゃんと都度教えてもらってよかったといっていただきました。実際連絡が遅れて苦情となっているところもあるようですから、これでよかった・・・と思うようにしています。
・Aさんのケアが必要だ
Aさんはある程度しっかりとされている方。体調確認の連絡をしたときも「私はとんでもないことをした」と涙を流していました。デイサービスが必要な方がいるのを知っているのに、私のせいで皆を困らせてしまったと。
私はこの時、Aさんのためにも絶対に元気にデイサービスを再開させて迎えてあげないといけないと心に誓いました。
まとめ
本当に勉強になった数日間でした。
そしてコロナの大変さと怖さを実感しました。与えるダメージも。