デイサービスのおはなし

「その常識って思い込み!?」実際経験して分かった利用者の「こんな人」4選

今まで自分で思っていたこと、常識。
そんなものはいとも簡単に崩れ去っていく。

やってみて、経験してみて分かることばかり。

どうも、コロです。
今回は仕事をしていて気づいた、私の常識は間違っていたんだなあと思った場面を紹介したいと思います。

高齢者ってこんな感じだろうとぼんやりあった意識は、ことごとく覆されました😅

「その常識って思い込み!?」実際経験して分かった利用者の「こんな人」4選

その1 高齢になるとお肉とかハンバーグとかあんまり食べないよね

デイサービスでの献立のお話。
月の献立を組んでいくのですが、どこかで思っていました。

肉より魚のほうが好きだろうな。ハンバーグとかパスタとかそんなのはあんまり食べないだろうな。

どこかでそんなイメージを持っていたんですよね。
もちろん魚のほうがいい!!って方もたくさんいるでしょうし、間違いではないでしょうが、この高齢者は・・・というくくりは大間違いでした。

やはり食事って日常生活における大きな楽しみの一つ。特に利用者の方にとっては外食でもあるんですよね。
私もそうです、外食となると何が食べられるんだろうとワクワクしていました。

お話を聞いてみるとその気持ちって変わらないそうです。

いつもの食事もいいのだけれど、ちょっと変わったものも食べてみたい。
お肉だって大好きよ。

そうなんですよね。本当に皆お肉も、ハイカラな料理もばっちり食べられるんです。これは私の勝手な思い込みでした、反省。

その2 私は介護を受ける側?そんなことないでしょ

デイサービスに来るということは、介護サービスを受ける。
システム的にはそうですし、実際にもそうなんですが・・・利用者さんの気持ち的には決してそうではないことも。

おカバン持ちましょうか。私が片付けますよ。
まるで職員な利用者さんがいらっしゃいます。

介護が必要っていっても様々なパターンがあります。

身体面で難しいところがあり、必要となる。
精神面で介護を必要とする。
介護力の面から介護を必要とする。

介護サービスを利用している時点で、介護力は必要としているということなのですが、実際にその人を見てみるとすべてにおいて必要という訳ではないんですよね。その人それぞれできることはたくさんあります。

今回お話を伺った方は、90歳の女性Aさん。
身体的にはまだまだお元気で、自分で何でもできる。
認知症状には進行が見られ、記憶や見当識には少し変わりが出てきている。

それぞれ行動自体はできるけれど、かみ合わなかったり、苦労をしてしまうという感じです。
散歩には出れるけれど、戻ってこれない等々。

なのでデイサービスでの様子を見ているとほとんど直接的な介護は必要のない方です。

さて、このAさん。
私たち職員と一緒のような気分で、ほかの利用者さんの荷物を持ちましょうかと声をかけたり、食器を下げたりと良く動いてくれています。私たちはせっかくだし、刺激にもなるだろうから危険性だけ留意しながら手伝ってもらっていますが、やっぱり他利用者からは不評を買ってしまう場面も。

もっとこの人のことを知ってみないとと家族に話を聞いていると。若い時からボランティア活動に熱心で、様々なことをされてきたとのこと。認知症で同じ話をする方相手にもずっと嫌な顔せず話を聞き続けたり良くしていたんだって。

実際にこのAさんが認知症になり、家族は同様にAさんの同じ話を聞くようになった。
イライラしてしまう自分に、逆にAさんの凄さを知ったらしい。

皆に当てはまることではないかもしれませんが、デイサービスに来るんだから介護が必要な方
そういった思い込みでの介護はダメだなあと実感した出来事でした。

その3 スマホだってお手の物

この時代ならではでしょうか。
私自身がそれほど使いこなせていないから、今の機器って難しいものって思いは強いんです。

でもたくましいんですよ。
何かイベントがあると、多くの方がカバンからスマートフォンを取り出します。

しかもしっかりと手作りのかわいらしいケースからゆっくりと取り出して😊

どちらかというと普段使いというよりは、防犯や緊急時用って意味合いが強いみたいです。
こんなに多くの人が持っているのかといつもびっくりします。

失礼な話ですが、やっぱりそんなイメージはなかったんですよ。

今どきの使い方としては、お孫さんとか離れていても写真のやり取りが容易みたいですね。
なるほどなるほど、それはとってもいいことですよね。

本来こういった機器ってこれくらいのペースで使うのがいいんだろうなと少し考えさせられました。

その4 あなた・・・恋をしているんじゃない

ある女性の利用者さんは一緒に利用している男性利用者にだけ妙に優しく気を使っている。

ある利用者さんは、背の高い男前の人が来ると、今まで大声を出していたのが急におしとやかになる。

もしかして・・・

笑い話みたいですけど、漏れだす恋心が伝わってくることって結構あるんです。
いくつになっても大事な気持ちなんだなって思います。

良いところを見せようと、ゲームでも元気になったり
その人と一緒にかこつけていっぱい手伝ってもらったり😅

そういった気持ちはプラスに働くことが多いので、実は助かっています。

そして好きな気持ちと同様によく出てくるのが嫉妬心、やきもち。

これもいくつになってもあるようです。
誰かが良くされていたら、どこかで嫉妬する気持ちはあるようです。
直接聞いたわけではありませんが、そうだろうなと思うような言動が多々。

こういった気持ちは決して悪いものではないですよね。
大切な気持ちだと思います。元気の秘訣でもあるのでしょうね。

まとめ

ということで、実際に仕事中に気づいた場面4選を紹介しました。

まだまだあるんだろうなと思います、勝手に思い込んでいること。
高齢者に限らず、日常生活においてもあるんだろうなあ。

そうだろうという気持ちももちろん大事だけど
この仕事は「人」を見る仕事だから

思い込みにとらわれずに、その人その人をしっかり見ていくようにしないとなあと記事を書きながら改めて思いました。

それにしても皆たくましいわ😅

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ABOUT ME
コロ
1985年生まれ。ひょんなことから「介護」というものに関わるようになり、その大変さと同時に魅力にもはまっていきました。意を決して、独立に関わり現在デイサービスの管理者をしながら、介護の情報や自身の好きなモノを発信しています。 >>詳しくはこちら<<