介護サービスには、「サービス担当者会議」というものがついて回る。
介護サービスを使用するときには、こういう目的、課題があって、こんなサービスを使っていこうと計画を立てて本人や家族、事業所の職員と会議を開催することとなっている。
利用が始まれば、定期的に計画を見直しながら会議も都度開催される。
私も何度も何度もこの「サービス担当者会議」に出席してきた。
この会議。
私はちょっと苦手である。
どうしても困ったことになることがあるからだ。
もちろんそんなことないよ!!も多いと思うが、大体会議は2パターンに分かれる。
1.利用者さんの困ったこと、大変なこと発表会になるパターン
2.だったらどうしよう。こんなことしているよ。と提案の多い次につながるパターン。
割合的には大変なこと発表会になるパターンをよく目にする。
介護サービスを利用していく方は
まだまだしっかりしている方も多くいらっしゃる。
病気や認知症があっても明るく、穏やかな方もいらっしゃる。
認知症の進行が進み、被害妄想や徘徊、不安定さなど、いわゆる介護現場で大変といわれる方もいらっしゃる。
予期せぬ病気や事故などで、身体が不自由な方もいらっしゃる。
会議で話題になるのはどうしても、こういうところが難しい、危険である、大変、というセリフが多くなっている。
本人もいらっしゃるのでオブラートに包んではいるはずであるが・・・
100%否定するわけではなく、大変さは分かる。
でもどうしても、どうしても納得がいかなくて、やっぱり嫌だった。
ちょっと待ってよ!!
だから介護サービスを利用しているんだよ。安定した在宅生活を送るためのサービスだ。
利用しちゃいけないの!? 居てはいけないの!?
私の周りには同じ思いを持ってくれているケアマネージャーさんがいた。
だから救われた。ケアマネさんの立場としてのアドバイスももらいながら、こういった会議の場で心がけていることがある。
だからどうするの!ということだ。
事業所の中の会話でもよく出てくる。この人が大変だ、困りますと。
そんなときにも一緒に悩む。
大変だ。
だったらどうする。
これはどうだ。原因は何だろうな。
次に、次につなげていかないといけない。文句なんて誰でも言えるんじゃないかな。
きっとみんな知ってるよ
家族の方だって、ケアマネさんだって、きっと知っている。
この人は大変だって。
迷惑をかけているのだろうな。
どうしたらいいんだろう。
そんな思いは抱きながら送り出しているんだと思う。
その中で、検討は必要だけど、困ったこと発表会にする意味は私はないと思う。
率先して
私が出席させてもらえる時は、出来るだけ初めに発表する。
大変な面はあります。でもこのように対応してみて、こんな良いところも発見しました。
利用中もいい所を見つけるように職員と一緒に頑張っている。
そうすると不思議なことに。
会議の雰囲気が変わるんです。
これは実際に体験してビックリして、それからも心掛けていることなんですが。
皆とても良い雰囲気で発言していくようになるんです。
あぁ、こんなに雰囲気が変わるんだ・・・と目から鱗でした。ちょっと恥ずかしかったけど、頑張ってよかった。
まとめ
病気や疾患でできないことは絶対に責めたくないな。
甘いかもしれないけど。
骨折している人に早く走れなんて言わない。
それと同じように、認知症で分からずしていることに責めてどうなるんだろう。
それをできるのは一緒に悩んでいる家族の方だけだと思う。
私達はプロとして、そうしてはいけないと思っている。
恐らく・・・意地ですな。
私の意地。
何も知らんと、何を甘いこと言っとるんやとお𠮟りを受けるかもしれませんが💦 しばらくはこのまま進んでいくぞ!