デイサービスだけではありませんが、利用者さんと職員という立場になってくると気を付けていきたいと思っているのが、健康状態の把握。
通いのサービスになるので、出来ることは限られており健康管理とまではできないけれど定期的にかかわる機会をもつ立場から健康状態に変化がないかは常に気を付けています。
どうも、コロです。
今回は私たちが意識してチェックしていることを紹介していきたいと思います。家庭でもチェックできるようなことばかりなので少し記憶のおいてもらっていてもいいかなあと思います。
「家庭でもできる健康状態のチェック」不調のサインを見つけよう
基本のバイタルサイン
バイタルサインっていうと、体温とか血圧、脈拍、意識などなど。これらをチェックすることをバイタルチェックと言います。
高齢者に限った話ではありませんが、体調を把握していくうえで基本になるのがこのバイタルサインになります。
体温
この世間の感じで発熱に関してものすごく敏感になってしまっていますね。デイサービスにおいては高熱に関してはもちろん気にしています。ですが、高齢者の方はもともと少し体温が低めなこともありますし、その人の変化を知っておくことが大切になります。いわゆる平熱からの変化ですね。人によっては36度後半でも熱が高くなっているという場合もあります。
体調が悪くなったとき、意外と体温にも変化は出てくるものです。普段の平熱を知っておくことが大切。
血圧
高血圧症で薬を飲まれている方も多いのではないでしょうか。血圧については自身や家族のこと把握されている方も多いと思います。この血圧も気温とか精神状態にも左右されてしまうので、一回の測定で一喜一憂しないように気を付けています。そして測る側で気を付けたいのが、「高いですねぇ~」とかそのまま伝えてしまわないこと。その声かけに反応してもっと気にしてより高くなってしまう方、結構います。
血圧は気温や精神状態にも左右される。1回の結果に一喜一憂はしない。
脈拍
血圧と体温はよく測るので活用されている方も多いと思うのですが、意外と使えるのがこの脈拍。体調ってこの脈拍にも顕著にあらわれてきます。例えば熱が出てるんじゃないかってとき、体温計だけじゃなくて、脈をとってみると普段とは違って早くなっていたり。これも普段の感じを知っていることが大切なんですが、機械に頼らず確認できるのは強いんですよ。手首内側の脈が触れる部分に指をあてて脈のリズム、強さを確認してみましょう。
手首で測るのですが、私は結構苦手なほうでまだまだ上手く見つけられないことも😅
脈拍は機械いらずの万能チェッカー。
呼吸
呼吸を確認することでも体調の変化って見つけられます。ただ意識すると速さや様子は変わってしまうので、こっそりと様子を見ています。お腹のあたりの動きを見るのも確認しやすいかもしれませんね。
見た目の変化も気にしてみよう
バイタル以上に変化が出てくるのが、顔色、表情、肌などの見た目の変化です。
これは・・・しっかりと気付くこともあれば感覚的なものもあるんですけど、私自身はすこしでも「あれっ」と思った時点で意識して追っていくようにしています。それぞれどんな変化を見ていくのか、確認してみましょう。
顔
顔色は悪くないでしょうか
汚れたままになっていたり、急に化粧をやめたりへんかはありませんか
表情が乏しくなる(無表情)になっていませんか
体調は顔色に、意欲は表情によくあらわれてきます。
口
乾燥していませんか
口臭がありませんか
入れ歯の状態はどうでしょう
唇の色はどうでしょう
最近声が大きくなっていませんか
特に口臭は気付きやすいので、会話の時などにこそっとチェック
耳
耳が聞こえにくくなっていませんか
耳垢はたまっていませんか
姿勢
左右どちらかに傾いていませんか
妙にもぞもぞしていませんか
歩くときはまっすぐに歩けていますか
傾きやふらつきが続くようになったときは大きな病気の可能性もあるので早めに相談してくださいね。
肌
傷やかぶれ、ただれはありませんか
浮腫みはでていませんか
熱っぽさはありませんか
爪の状態はどうでしょう
頭部
においはしてきませんか
発疹や傷はできていませんか
ある程度整っていますか
目
目の色は変わりありませんか
目やにがついていませんか
充血がひどくないですか
目線はしっかりと合いますか
会話
声が出にくくなっていませんか
内容はかみ合っていますか
声の調子は変わりありませんか
日常に関する変化を確認してみる
もう一つ大切になるのが、日常生活における変化です。食事や睡眠、トイレなどよく病院でも聞かれることじゃないでしょうか。特に排泄や睡眠については悩まれている方が本当に多いです。
食事
食欲はありますか。
食事の好みに変化はありませんか。(味付けが変わってきた等)
食べにくい、飲み込みにくい、むせてしまうといった変化はありませんか
すぐにあらわれるという訳ではないのですが、体調や疾患は食事にも影響してきます。制限はまた別ですけど、急に味付けが変わってしまったなどは気にしておいたほうが良いかと思います。
排泄
どれくらいのペースで排尿、排便があるでしょう
臭いはきつくないでしょうか
痛みや状態も要チェック
睡眠
眠りにつけていますか
しっかりと眠れていますか
日中にうとうとしてしまいませんか
定期的に向き合っているからこそ気付ける変化がある
大切なのは気づくこと
こういった状態を確認する目的は、こうなったからダメだ!!ということではありません。なんか気になるなと早めに気付くということなんです。この「なんか違う」っていうのが本当に大切で、私も仕事においてはここに一番重点を置いていると言ってもいいかもしれません。だからといって一つ一つ大騒ぎしないようにしています😅あくまで自分の中で不調かもと思って辿っています。
気付けば対応ができる
何でもそうなんですけど、気付くことができたら次の対応、対策をとっていくことができるんです。
なのでまずは気付くことなんですよね。病気や病状としてあらわれてきてから初めて気づくことだって多いんです。
その違和感を信じて
あなたが、あなた自身、家族、友人の体調や様子に変化を感じたら少し気にしてみてください。
出来ることって少ないかもしれません。心配だからと大騒ぎするわけにもいきません。難しいですよね。
でも日々関わっているあなたが違和感を感じたのなら何かあるかもしれません。もしできるなら一人で抱えないように受診の時など気楽な感じで相談してみてもいいのではないでしょうか。
まとめ
身体の不調ってわかりにくい。
でもよく見てみると変化はいろんなところに現れてくる。
大切なのはそういった変化に気づいてあげられること。あなただからこそ気付けることがあるかもしれない。
それでもあなたには気を楽にしてほしい。背負いすぎないようにしてほしい。