息子と別れる前に読んでいた本だったのですが、実際にそうなってから改めて読んでしまいます。
「産声のない天使たち」
知っておいてほしいこともあるので、今回は書いておこうかなと思います。
(少し重たい話があるかもしれませんので、気になる方はスルーしてくださいね。)
「産声のない天使たち」出産に当たり前はないって身をもって知ったことが、こんなに世の中には溢れていたのか。
息子が生まれた時。
産声を聞くことはできず、何が何だか分からないままドクターカーで運ばれた病院へ。
説明を聞いても、何だか実感がわかず。想像もしていないことの連続でした。
それまでの私は無事に生まれることは当たり前とくらい思っていたし、NICUやGCUといったものがあることすら知りませんでした。
今はドラマとかでもよく話題になることもあり、認知度は上がってきたかもしれませんが、知らない方って多いんじゃないでしょうか。
あの時はね・・・
言葉があっているかわかりませんが、悲劇の主人公的な感じもあったんです。それくらいしか考えられなかった。
NICUでも、こんなにたくさんの家族がいるということにもビックリ。色々と息子のことを調べていて、人工呼吸器をつけている方、色々な経験をした方がこんなにいたことにもビックリ。
そう、私が知らなかったこの世界は、決して他人事の世界ではなかったんです。
誰にでもすぐ横にある世界だったんです。
しばらくしてから出会った本がこちら
色々検索していたからかな。アマゾンのあなたにおすすめで出てきて、気になって購入。
死となると、少し重たく、そしてどうしてもいつか来るであろう日のことを想像してしまうので嫌だったのですが、どうしても読んでおきたかった。
たくさんの家族の戦いと、日常の記録。私もそうだったのですが、こういったことって中々話し合える人がいないんです。言われてもきっと困るでしょう。
だから中々「私もわかるよ」って経験ができないんです。
だからこの本を読んでどこか救われたところがありました。
そしてやっぱり今、できないことは多いけれども、それでも出来ることを、子供たちとの日々を大切にしていかないといけないなと改めて思いました。
そんな気持ちになれただけでも・・・良かった。