デイサービスのおはなし

「入浴介助Vol.1」知っておいてほしい!入浴について気にしておきたいこと。

介護の仕事でよく出てくるのが入浴介助。
一言に入浴介助といっても、個浴なのか、一般浴なのか、機械浴をするのか等々その人によって全然違うものになります。

どうも、コロです。
今回は入浴介助について書いていきたいと思います。技術的なところは人によっても変わってくるのでまた別の記事でまとめていきたいと思います。今回は入浴介助Vol.1ということで、入浴についてのお話をしていきます。

入浴の介助をするときに知っておいてほしい。気にしておきたいこと

入浴の効果は意外とたくさん

・身体清潔の保持
・リラックス効果
・質の良い睡眠がとれる
などなど

もっと突き詰めるとたくさんあるのでしょうが、今回は代表的なこれくらいを。

身体清潔の保持

高齢者にとっては入浴の大きなニーズの一つになっています。身体清潔。
転倒や事故のリスク、身体機能の低下など様々な理由により、どうしても自宅で入浴をしていくことが困難になってきます。体力面からも、毎日入浴をしていくのは難しくなってくることも考えられます。
デイサービスを利用する大きな目的の一つはこれといっても過言ではないかもしれません。

リラックス効果

気分転換や、温かさなど色々と理由はありますが、水の浮力も大きな力を果たしているようです。
お湯の中では体重はおよそ9分の1に。普段身体を支えている筋肉や関節はこの時ばかりと緊張から解放され、脳へのリラックス効果があるようです。実際に入浴後の利用者の皆様の顔は気持ちよさそう(^▽^)/

質の良い睡眠

入浴をすると身体も温まり、体温の上昇、血流がよくなる、等々健康効果はたくさん言われているようです。そして、このように副交感神経が刺激されることで睡眠の質が向上されると言われています。高齢になると、普段以上に睡眠に困る方は多くなっています。少しでも役に立てるように、入浴のタイミングなども考えてみるといいみたいですよ。

入浴を手伝うときに気を付けておきたいこと

入浴ってね、危ないんです。入浴中の事故って本当に多くて、特に高齢者となると余計です。
介護という仕事ではなくても、自宅で家族の方が入られる時など少し気にしておいてくださいね。

・体調の確認
・水分補給
・火傷
・入浴事故(溺れ、転倒)

体調の確認

介護事業所での入浴では、基本バイタルチェック(血圧や体温、様子の確認)を事前に行っていることかと思います。入浴中は体調の変化も大きく、危険も伴うため体調の確認は必須です。調子がすぐれない時は中止するというのも必要な勇気だと思います。

水分補給

よーく断られちゃうんですけど・・・
水分補給も大事。入浴中って意外と水分が出て行ってしまっているんです。直接汗がだらだらと気付くことは少ないので自覚はしてもらえないことが多いのですが、そこで負けるわけにはいきません😅

実は火傷も要注意

お湯をかけるときは湯温に注意しないといけません。今は温度が管理されているものも増えていますが、やっぱり何があるかわかりませんので、要注意です。基本は利用者さんにかける前に自分の腕にかけて確認をするようにしています。

入浴事故は意外と多い

まず気を付けてほしいのは「泡」
私も一度だけ泡のせいで助けられなかったことがあり、普段からとても気を付けています。この泡って思った以上の厄介者。身体を洗うときに泡がつくと思いますが、その泡、どうしていますか。身体もそうですし、床もそうですね。立ち上がったりする前にきっちり洗い流してくださいね。これ意外と多いんですよ。洗い流す前に立ってもらっておしりを洗っちゃう人。この時にふらっとなっちゃうとね、本当に身体って滑ります。怖いですよ~😅
そして、溺れてしまうことももちろんあります。

なので、入浴中は基本はその場から離れない。これは基本ですね!!

入浴時は情報の宝庫だ

入浴介助というと、ただただ入浴のお手伝いをしているだけではありません。
様々なことをみて、感じ、情報を得ているのです。ですよね!?

入浴で得られる情報とは

・身体状況(傷、皮膚状態、感染症など)
・生活情報(意外!?)
・動作状況(入浴動作はどんな感じだろう)

身体状況

入浴をするときは、裸になります。そう、身体の状態を見るのに絶好の機会なのです。もちろんじろじろ見るわけではありませんよ😅
思わぬところに傷があったりします。負担がかかっているところには皮膚の色が変わっている場合があります。ひどい場合は褥瘡になっていくところもあります。足を見ると水虫など感染症が目に入るかもしれません。

生活情報

意外でしょ。入浴なのに生活の情報??って思うかもしれませんが、入浴時ってね、意外とお話することができるんです。大風呂だと少し変わってくるかもしれませんが、小規模のお風呂だとマンツーマン環境もあります。

普段は話しにくいこともこういうときって話せたりするんです。なので入浴介助の時は少しチャンスと思いながら話を振ったりしています。

動作状況

まあこれはそのまんまです。浴槽をちゃんと跨げているか。身体は自分で洗えるのか。ちゃんと浴槽に座れる。等々動作についてもしっかりと確認をしています。

まとめ

どうでしたか。意外なことも当たり前のこともあったと思います。
ただ、こういう風に簡単な仕事ではないと思っているんですよね。使いすぎるくらい観察力や洞察力を使わないといけないと思っています。

・入浴には良い効果がたくさんある。
・入浴事故は意外なほど多い。気を引き締めていこう
・入浴時は情報の宝庫だ。観察力を付けていこう

ABOUT ME
コロ
1985年生まれ。ひょんなことから「介護」というものに関わるようになり、その大変さと同時に魅力にもはまっていきました。意を決して、独立に関わり現在デイサービスの管理者をしながら、介護の情報や自身の好きなモノを発信しています。 >>詳しくはこちら<<